皆さんブログの方ではお久しぶりです。
私は未だにMDで音楽を聞くことがあったり古いノートパソコンを検証用で何台か持ってたり未だにブラウン管のモニタが稼働してたりとなにかと古い技術が好きなのですが、そんな私が公衆電話やダイヤルアップに興味を持ったきっかけを適当に書いてきます。
思ったことなどをそのまま書いているので読みにくかったらスミマセン。
グレ電・ダイヤルアップとの出会い
私とダイヤルアップの出会いは小学生の頃でした。(ちなみに主は現在20代です)
母親に連れられてよく買い物に行っていたショッピングモールに変わった色の公衆電話が置かれていることに気づきました。
公衆電話と言ったら緑色のアレを思い浮かべますが、そこに置かれていたのはグレーの公衆電話でした。
当時から機械をいじくり回したりするのが好きだったものですから、珍しい色の公衆電話が気になってボタンをポチポチやって遊んでいました。
公衆電話にこんな大きな画面がついているんだということにまず気になったのをよく覚えています。
その画面には「オンフック」「English」「データ通信」などが並んでいました。
ほほう、、、公衆電話のくせに英語表示なんかにもできるのか、、、
なーんて思いながら遊んでいました。
ふと「データ通信」ってなんだろう?と気になり右下に目をやるとそこには上にスライドできるカバーの付いたポートがありました。
ふむ、これは家でも見たことのあるLAN端子と電話線端子だな。
、、、ってことはここにLANケーブル指してパソコンと繋げばネットできるのか!?
ってな感じで実際はそのRJ45端子はデジタルISDN用でありLAN端子では無いのですが、大雑把にこの公衆電話からネットができる。ということは想像できました。
父親がパソコンなどに詳しいのでグレーの公衆電話で見つけた端子について訪ねてみたところ、昔はアナログの電話回線とかで「ダイヤルアップ」をして音声通話でインターネットをしていたんだよと教えてもらいました。
私が生まれてパソコンに興味を持ったのが幼稚園入る前でしたが、そのときはすでに家のネット回線はたしかCATVでした。
なので電話線でインターネットをするなど経験したことがなく、速度もものすごく遅いんだよと聞いていたのでむしろどんなものなのか気になってしまいました。
そんな事があり、「いつかはこの公衆電話からインターネットをしてみたいな」なんて思うようになりました。
気になったことはやらないと気が済まない
当時小学生の私ですが、色々あって父親から使わなくなったWinodwsXPのノートパソコンを貰えることになりました。
周りの子はみんなDSとかで遊んでいる中、私はDSはもちろんですがパソコンにのめり込んでいました。
サンタさんからのプレゼントでノートパソコンが欲しくて手紙を書いたこともあったぐらいです笑
夢の自分のパソコンを手に入れた私はすぐにそのパソコンにLAN端子の他に電話線を繋ぐ端子がついていることに気づきました。
ずっとダイヤルアップをしたいと思っていた私はすぐに電話線をパソコンと壁に繋いでみました。
当時どこから設定の仕方を覚えたのかわかりませんが自分一人でセットアップして117(時報)がパソコンからダイヤルして聞けるところまでは来ました。
この時点でも興奮しまくりで心臓バクバクでしたが、ここはやはりネット接続もしてみたいです。
ただ、プロバイダを契約するようなお金は小学生なのでありませんでしたし、今更親がそんな物を契約してくれる訳もありませんでした。
諦めきれなかった私はSolootという無料ダイヤルアッププロバイダを発見しダイヤルしてみることにしました。
しかし残念ながらその頃の我が家はひかり電話に変わっており、ひかり電話からでは戦闘が「00」で始まる番号へはダイヤルすることができないため電話をかけることができませんでした。
完全に成すすべがなく一旦は諦めることとしました。
時が再び動き出す
無料プロバイダでの接続をあきらめてから何年もの月日が流れ忘れかけていた頃一つの記事をたまたま見つけました。
j-town.net
懐かしい、小学生の頃気になってずっと試してみたいと思っていたことを思い出させられました。
もうすでに自分でプロバイダ契約できる年齢ですし、大変残念なことにISDNによるディジタル通信モードの終了が迫っていることもあり、思い切って@niftyのダイヤルアッププラン(一番安い)を契約してしまいました。
niftyはダイヤルアップの番号が0570に統一されたのでひかり電話からでも問題なく電話をかける事ができます。
試しに普通の電話機で番号を押してみると...
ピ~ピ~ピ~...とモデムの音が聞こえてきました。
おお、これは行ける。行けるぞ!
今こそ昔からの夢を叶えるとき!!
そう思うとすぐさま押し入れにしまっていた小学生の時にもらったノートパソコンを引っ張り出してきたのでした。
繋いでみよう
当時を経験した人ならもっと早い光回線があるのになんでわざわざ令和にもなってダイヤルアップなんか...と思うでしょうが、私にとっては未知の世界です。
速度が遅いなんてことは関係なしに、昔からパソコンが好きでずっとダイヤルアップをしてみたいと思っていたのでワクワクが止まりません。
当時は生きてなかったはずなのに慣れた手付きでササッとダイヤルアップの設定を済ませます。
ユーザー名、パスワード、電話番号...すべて設定しました。
後は接続ボタンを押すだけ...
ワクワクと興奮はMAXになります。
「プーーー、ピポパポピポポ...ピーピョロロロロロロ、ピギャアアアアー」
経験していないはずなのになぜか懐かしい感じを覚えます。
接続完了。
じっくり見ていたいですがなにせ電話をずっとしているのと同じなのでお金がかかります。
もったいないので少し焦りながらも震える手を落ち着かせIEでgoogle.comを開きます。
。。。うん、想像はできてたけどものすごく遅い。
でもこれがいい。
あのこの上なくシンプルな少し古いバージョンのgoogle検索エンジンですらゆっくり文字から順番に表示されていきます。
インターネット業界では爆速と話題の阿部寛さんのホームページを見てみます。
google検索ももっさりですがほとんど文字なので割りとすぐ表示されます。
阿部寛のホームページは通信制限されている4G回線ですら一瞬で開くという化け物のように軽いページです。
クリックしてみて待つこと15秒程度。
ページが完全に表示し終わりました。
この結果には流石に驚きました。
あれほど軽いページですらこれだけの時間がかかるような通信速度の回線を、昔はみんな当たり前のように使っていたのだと思うと驚きを隠せません。
今や常時接続は当たり前で、YouTubeの動画もクリックしたらすぐに再生が始まりますが、このダイヤルアップをあえて今経験してみたことにより、技術の大きな進歩と革命を感じさせられました。
無事接続ができることがわかったので次は実際にノートパソコンと電話線を持ってグレーの公衆電話まで行きます。
結構人通りがあり人目が気になるもののそれ以上にワクワクしていてもう誰も私を止められません。
電話ボックスの扉を開いて中に入ります。
一体ボックスの中に入ったのはいつぶりでしょうか。
パソコンを起動して公衆電話と電話線でつなぎます。
100円を入れてダイヤルするとあっさり接続されました。
このノートパソコンのOSはwindowsXP。
Wi-Fiなんてもちろん付いていません。
そんなパソコンが家の外でインターネットに繋がっている。
しかも電話線。
これは言葉では言い表せないぐらい私にとっては凄い事だと思いました。
仕組みさえ理解すればそんなの当たり前だろと思われがちですが、そうじゃないんです。
Wi-Fiや3G/4G/LTE/5Gで簡単にネットに繋がれる今だからこそ得られるこの感動。
今のネット環境を築き上げてきた基礎の基礎にはこの電話線によるインターネット接続があるのです。
私はこの感動とすばらしい技術を若い世代の人にも知ってほしい!
今まさに使っているこのネットの基礎はここから始まったんだ!
インターネットの技術はみんなが思っているよりも奥が深くて面白いんだ!
これをどうにかして伝えたい。
資料として残し、後世に伝えたい。
そんな思いから一連の流れを動画に撮影してYouTubeに公開しました。
今後のお話し
公衆電話でインターネットに繋ぐ最初の動画を投稿してからというものの、自分でも予想していなかったほど再生数が伸び、ありがたいことに登録者もたくさん増えました。
令和に公衆電話からダイヤルアップ接続してみた - YouTube
おかげさまで動画を収益化することもできるようになり、そこそこの収益が得られるようになりました。
得た収益はすでに投稿してきた音響カプラの動画やISDNディジタル通信の動画などで必要になる機材の購入費にすべて当てています。
なかなかやってみたくても物を買い揃えたりプロバイダ契約したり等でお金がかかるので動画に残してくれるのはとても有り難いなどのコメントも複数頂いております。
そんな懐かしい技術を見たいと心待ちにしてくださっている皆様のためにも、そして自分のためにも令和の時代になっても当時を思い出せる懐かしい技術を復活させてYouTubeに映像資料として残していきたいと思います。
少しでも多くの人に昔の技術を知ってもらって感動を共有する事ができていたら嬉しいです。
大変ありがたいことにダイヤルアップで使用している@niftyは今後もダイヤルアップ接続サービスを継続していくと発表しています。
試してみてほしいことや当時の懐かしいお話しなどいっぱいお聞きしたいのでもしよろしければ動画やブログへコメントを残してくださると嬉しいです!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ちょっと変わった私かなとは思いますがこれからも変わらずよろしくお願いいたします。